2006年03月07日

「ミュンヘン」 波紋

映画「ミュンヘンイスラエルで波紋 … 賛否分かれる

 1972年のミュンヘン五輪テロ事件とイスラエルの情報機関モサドの報復作戦を描いたスティーブン・スピルバーグ監督の映画 「ミュンヘン」 が、イスラエルで公開され、大きな論議を呼んでいる。

 テロ犠牲者の遺族は 「悲劇を伝える良作」 と歓迎する一方、当時のモサド関係者からは 「事実と違う」 などの批判が続出している。

 映画は、パレスチナ・ゲリラ 「黒い9月」 が五輪イスラエル選手団11人を殺害したのを受け、当時のゴルダ・メイア同国首相の命令で、モサドが欧州各地でゲリラ指導部を次々と暗殺した史実を基にしている。

 同事件で死亡した選手の妻で遺族会会長のイラナ・ロマノさん(60)は 「夫役の俳優が射殺される場面では、体が震えた」 と映画の感想を話し、 「あの惨劇の後、何もなかったかのようにオリンピックが行われたことが耐えられなかった。映画を機に、世界がテロの悲劇に目を向けてくれる」 と喜ぶ。

 イラナさんは当時、暗殺作戦については知らされなかったが、メイア首相から 「国家は犯人を追跡する」 との言葉をかけられ、その後、突然 「テロリストが1人殺された」 という匿名電話があったことから、作戦に気づいたという。


 一方、当時のモサド長官ツビ・ザミル氏は地元紙ハアレツのインタビューで、 「ゲリラ暗殺は報復ではなく、次のテロ発生を防ぐ目的だった」 と発言。映画を 「事実とかけ離れた西部劇」 とこき下ろした。

 また、映画中、2001年の米同時テロで崩壊する世界貿易センタービルの映像が挿入されていることも是非論を呼び、 「同時テロとイスラエルを混同するな」 など、モサドの元要員らからの投書も相次いだ。 (エルサレム 三井美奈)

(読売新聞 03月07日01時43分)


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